赤月のように


幼い顔 無邪気な声 遠く昔のこと   素直なまま思えばすぐ外へ駆け出してた

何をしてる 土手に座って すべきことが何か それをわかっているくせに

靴紐をギュッと結んだら燃え上がる夕日の向こうで もっとだろやれるだろ 昔の俺が急かすのさ 寂しさに人は生かされて思い出に人は生かされる そうだほら走り出せ 赤月のように烈しく

暑い日には百円玉握ってプールに行った 夏休みの終わる頃に気付く宿題たち

崩れていく昔日の影 何故に泣いているのか 理由はわかっているくせに

右足をバッと蹴り上げて飛び込んだ夕日の影から そうだほら早く来い 昔の俺が招くのさ 優しさをギュッと懐へ 哀しさをそっとポケットへ 繰り返せそれでいい 赤月のようにはかなく

終わりは訪れる 一つ一つの影 今は無きその残像を映す茜空の下 鐘が鳴る

靴紐をギュッと結んだら燃え上がる夕日の向こうで もっとだろやれるだろ 昔の俺が急かすのさ 思い出に人は生かされて哀しさに人は生かされる そうだよな ありがとよ 赤月のように烈しく



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